露出形・被覆形の起源について⑨

Ⓖ露出形 o 〜被覆形 a 対応型

☆siro(白)〜sira
       sira-ka(白髪)
       sira-kasi(志邏伽之=白樫)
       sira-katuku(白香付)
             註、意味未詳。枕詞。
       sira-kÏ-wonö(新羅斧)
       sira-ku(白く)
           註、下二段活用の動詞。
       sira-kumo(白雲) 
       sira-sagi(白鷺)
            註、ギの甲類・乙類は不明。
       sira-sugë(白菅)
       sira-tama(白玉)
       sira-tutuzi(白管仕=白躑躅)他
  ※有坂秀世はシロはシロシという形容詞の語幹になっており、形容詞の語幹には被覆形が使われるので、シロもシラも被覆形であるとしている。しかし、その有坂秀世もシロ・シラの露出形を示し得ていないので、シロを露出形と考える。